日本歴史地名大系 「相差村」の解説 相差村おうさすむら 三重県:鳥羽市相差村[現在地名]鳥羽市相差(おうさつ)町太平洋に面し、西は畔蛸(あだこ)村に接し、東北に国崎(くざき)村がある。神明社境内および菅崎(すがさき)・菅(すげ)には遺跡があり、茅原(かいわら)には横穴式石室を残す円墳がある。建仁三年(一二〇三)一一月四日付の御巫文書(徴古文府)に「相佐須庄住人等」とあり、「神鳳鈔」に相佐須とある。相差は古くは相佐須と記す。字魚見岡(うおみがおか)に中世城館跡があり「鳥羽誌」によれば、後に九鬼氏に仕え九鬼兵部と称した伊藤兵部の城砦という。城館は標高二七メートルの独立丘陵上にあり土塁が一部残っている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by