相達(読み)あいたっする

精選版 日本国語大辞典 「相達」の意味・読み・例文・類語

あい‐たっ・する あひ‥【相達】

(「あい」は接頭語。「たっする」の改まった言い方)
[1] 〘自サ変〙 あひたっ・す 〘自サ変〙
① 届く。
捷解新語(1676)一〇「せんこくしょぢゃうもって申いれ候。あいたっし申候や」
目的願望などがかなう。
※興津彌五右衛門の遺書(1913)〈森鴎外〉「某儀明日年来の宿望相達(アヒタッシ)候て、妙解院殿(松向寺殿)御塞前に於いて首尾よく切腹いたし候事と相成候」
[2] 〘他サ変〙 あひたっ・す 〘他サ変〙 伝える。広く知らせる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※禁令考‐前集・第一・巻四・慶応元年(1865)五月捨文、張訴有之節者、見附候者、其儘にて大小目付へ相達可申事」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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