看主(読み)かんす

精選版 日本国語大辞典 「看主」の意味・読み・例文・類語

かん‐す【看主】

  1. 〘 名詞 〙 普化(ふけ)宗の寺の有髪住持。剃髪した住持は他宗と同様住職と呼ばれた。普化宗の寺は、没落した武士一時隠家としての性格をもち、虚無僧なかには還俗(げんぞく)する者が多かったため、入宗してもむしろ有髪が普通であった。
    1. [初出の実例]「一当宗門に而看主と唱候へは、一寺住職同様之儀に而、剃髪仕候得は住職、有髪に候得は看主と唱申候」(出典:徳川禁令考‐前集・第五・巻四一・安政五年(1858)一二月)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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