真っ平御免(読み)マッピラゴメン

デジタル大辞泉 「真っ平御免」の意味・読み・例文・類語

まっぴら‐ごめん【真っ平御免】

[連語]
全くいやであること。まっぴら。「お説教は真っ平御免だ」
許しを請うときの言葉
何卒どうぞ―なすって、向後きっと気を着けまする」〈鏡花夜行巡査
人を訪ねたり辞去したりするときのあいさつの言葉。
「もし、―ねえ」〈滑・七偏人・五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「真っ平御免」の意味・読み・例文・類語

まっぴら‐ごめん【真平御免】

  1. [ 1 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙
    1. 平身低頭して謝るさま。
      1. [初出の実例]「只今のうたひは、某がうたはせたでは御ざらぬ、まっひら御めんなれ」(出典:虎明本狂言・二千石(室町末‐近世初))
    2. 全くいやである、拒否したいなどの気持の強いさま。
      1. [初出の実例]「まっぴら御めんと逃げ出るを」(出典:浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)職人尽し)
  2. [ 2 ] 〘 感動詞 〙 江戸時代、職人火消し博打打ちなどが人を訪ねた時や、人の前を通る時の挨拶として用いる語。
    1. [初出の実例]「モシ真平(マッピラ)御めんねヱ。〈略〉仕事をして居る形(なり)でめへりやしたト言ば」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)五)

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