新撰 芸能人物事典 明治~平成 「真境名佳子」の解説
真境名 佳子
マジキナ ヨシコ
- 職業
- 琉球舞踊家
- 肩書
- 真踊流家元,真境名佳子琉舞道場主宰,沖縄伝統舞踊保存会名誉会長
- 資格
- 沖縄県指定文化財伝統舞踊技能保存者〔昭和47年〕
- 旧名・旧姓
- 金城
- 生年月日
- 大正8年 9月26日
- 出生地
- 沖縄県 那覇市
- 学歴
- 沖縄県立第一高女〔昭和10年〕卒
- 経歴
- 父は古典音楽野村流師範の金城幸正。昭和10年沖縄県立第一高女を卒業後、琉球王朝の「御冠船踊」の継承者である玉城盛重に師事。古典舞踊を本格的に学び、難しい古典女踊りの「伊野波節」を4年がかりで完全に修得した。戦後、沖縄戦で亡くなった師匠の後を継ぎ、22年琉舞研究所を設立。「パーランクー」「与那国旅情」「小浜節」「ニーセーター」などの創作舞踊も手がけた。39年には東京五輪芸能祭に沖縄代表として参加、42年沖縄タイムス芸術選賞古典舞踊大賞を受賞。43年真踊流を創設。また国立劇場、三越名人会などにも出演。47年県の伝統舞踊技能保存者に認定された。平成5年沖縄伝統舞踊保存協会会長、17年名誉会長。古典女踊りの双璧「伊野波節」「諸屯」を得意とし、特に「諸屯」は“佳子の諸屯”と呼ばれるほどの定評があった。
- 所属団体
- 沖縄芸能協会,沖縄伝統舞踊保存協会(名誉会長)
- 受賞
- 紫綬褒章〔昭和58年〕,勲四等宝冠章〔平成3年〕 芸術祭賞奨励賞〔昭和30年〕,沖縄タイムス芸術祭奨励賞〔昭和34年・38年〕「小浜節」「久高島物語」,沖縄タイムス芸術選賞古典舞踊大賞〔昭和42年〕,那覇市政功労賞〔平成1年〕,伝統文化ポーラ賞(特賞 第12回 平4年度),沖縄県文化功労賞〔平成4年〕
- 没年月日
- 平成17年 7月8日 (2005年)
- 家族
- 父=金城 幸正(古典音楽野村流師範)
- 親族
- 義父=真境名 由康(舞踊家)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報