真方村(読み)まがたむら

日本歴史地名大系 「真方村」の解説

真方村
まがたむら

[現在地名]小林市真方

東方ひがしかた村の西・南にあり、南は細野ほその村、南東水流迫つるざこ村。東部はま川が南流、中央部・西部を真方川・種子田たねだ川などが南流もしくは南東流して岩瀬いわせ川支流石氷いしごおり川に合流する。村名について明治三年(一八七〇)の小林誌(赤木家文書)諸県もろかた村の意をもつかと考証し、諸県は牟良賀多むらかたの音が縮まったものであるとして、麓から北東畑地が広がっていることによるという。慶長一九年(一六一四)七月一九日の三原重種外三名連署知行目録(永井家文書)によれば「小林真方村之内」二石の浮免が八王子神領として寄進された。寛文四年(一六六四)の諸県郡村高辻帳では表高二〇五石余。内高は「三州御治世要覧」では一千五九三石余、弘化二年(一八四五)の小林諸在高頭門附覚帳(大塚家文書)では一千三二一石余(田高一千一二〇石余・畠高二〇一石余)、慶応四年(一八六八)の小林万取調帳(上井家文書)では一千八八四石余、小林誌でも一千八八四石余。表高と内高の著しい相違は、表高を記す前掲高辻帳などに記載される大豆別府だいずべつぷ(「でずのびゅう」とも)村と小林村が内高に含まれているためと推定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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