最新 地学事典 「真珠構造」の解説
しんじゅこうぞう
真珠構造
nacreous structure
軟体動物の貝殻構造の一種。名称は二枚貝類のアコヤガイなどによって形成される真珠に由来する。c軸を貝殻の内表面にほぼ垂直に配列させたあられ石の集合体からなる。厚さ0.5~0.8µmの多角形薄板が貝殻の内表面に平行な薄層をつくり,それらが煉瓦状に積み重なって殻質層を形成する。各薄板の間にはレース状の網目構造をもつ有機基質(コンキオリン)が夾在する。真珠光沢は累重する多数の薄板による光の干渉に起因する。本構造は二枚貝類のPinnidae・Pteriidaeなどに属する種にみられ,内殻質層を構成することが多い。
執筆者:小林 巌雄・島本 昌憲
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

