真白(読み)まっしろ

精選版 日本国語大辞典 「真白」の意味・読み・例文・類語

まっ‐しろ【真白】

〘名〙 (形動)
① まったく白いこと。また、そのさま。純白。ましろ。〔文明本節用集(室町中)〕
※両足院本山谷抄(1500頃)八「ぐゎいを破たれば、中にまっ白な玉の様な実があるぞ」
② かくすことなく、ありのままであるさま。明らかであるさま。また、あらわなさま。明白。
幸若景清(室町末‐近世初)上「此重忠があらんず程はふっつと叶まじいと、まっ白にいはれ申」

ま‐しろ・い【真白】

〘形口〙 ましろ・し 〘形ク〙 (古く「まじろい」とも)
① まったく白い。まっしろである。純白である。
※唱歌・七里ヶ浜の哀歌(1910)〈三角錫子〉「真白(マシロ)富士の根 緑の江の島
② 明るくはっきりしている。
仏道の記(1268頃)「坐禅時を移すに、柴垣のまじろく見ゆるに」

ま‐しろ【真白】

〘名〙 (形動) まったく白いこと。また、その色。純白。まっしろ。
万葉(8C後)三・三一八「田児の浦ゆうち出でて見れば真白(ましろ)にそ不尽高嶺に雪は降りける」

まっ‐しろ・い【真白】

〘形口〙 まったく白い。純白である。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「真白」の意味・読み・例文・類語

ま‐しろ【真白】

[名・形動]まっしろ」に同じ。
「―な手の戦くのが、雪の乱るるようであった」〈鏡花婦系図

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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