眼軸近視(読み)がんじくきんし(その他表記)Axial myopia

知恵蔵mini 「眼軸近視」の解説

眼軸近視

目の角膜から網膜までの長さ(眼軸長)が正常よりも長くなって生じる近視のこと。これに対して角膜や水晶体の屈折力が大きすぎて生じる近視を「屈折性近視」と言う。双方とも目に入った光が網膜よりも手前焦点を結んでしまい網膜にピントが合わない状態となり、これを「近視」と言う。同近視は30センチメートル以内の近いところを見る時間が長くなると進行するとされている。パソコン、スマホ、タブレットなど近くを長時間見ることが増えたうえ、新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛で目を酷使する機会が増えたとされるコロナ禍の中、小学生の視力や目の状態を調査したNHKなどの調査(2020年6月実施)によると眼軸の長さが延びているが子どもが半数にのぼった。通常の視力検査だけではわからない子どもの近視の実態を把握するため、文部科学省は2021年度より小中学生を対象に眼軸の長さを調べる大規模調査を実施するとしている。

(2021-2-4)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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