家庭医学館 「眼部帯状疱疹」の解説
がんぶたいじょうほうしん【眼部帯状疱疹 Ocular Herpes Zoster】
帯状疱疹ウイルスが三叉神経(さんさしんけい)第1枝に沿って発疹(ほっしん)をおこし、痛みをともなう病気です。発疹は上下のまぶた(眼瞼(がんけん))、頬(ほお)、鼻にまで広がることがありますが、顔の反対側にはおよばないのが特徴です。
[治療]
発疹の治療には抗ウイルス軟膏(なんこう)を使用します。たいせつなことは、眼球(がんきゅう)内に炎症がおよばないようにすることで、放置すると角膜(かくまく)の濁りを残したり、緑内障(りょくないしょう)(「緑内障(青そこひ)」)を生じることがあります。まぶた、鼻根(びこん)付近の帯状疱疹は、必ず眼科医の診断を受けてください。眼科の治療では、抗ウイルス薬や副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン薬(ステロイド)を使用します。