コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

緑内障 りょくないしょうglaucoma

翻訳|glaucoma

知恵蔵の解説

緑内障

白内障」のページをご覧ください。

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について | 情報

デジタル大辞泉の解説

りょく‐ないしょう〔‐ナイシヤウ〕【緑内障】

眼圧が異常に高くなり、視神経が障害されて視力が低下する病気。急性では眼痛・頭痛・嘔吐(おうと)などの症状があり、進行すると鼻の側からしだいに視野が狭くなり、失明する。瞳孔が散大して青緑色にみえるので、青そこひともいう。グラウコーマ

出典|小学館デジタル大辞泉について | 情報 凡例

百科事典マイペディアの解説

緑内障【りょくないしょう】

そこひとも。眼圧が病的に上昇する疾患。虹彩炎などの眼疾患に続発するもの(続発緑内障)もあるが,多くは他の眼疾患を認めず,原発緑内障と呼ばれる。また,房水の隅角に生まれつき異常があるために起こる先天性緑内障もある。
→関連項目そこひ瞳孔散大白内障

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

栄養・生化学辞典の解説

緑内障

 俗にあおそこひという.眼圧の調整機構の障害によって眼圧が上昇して視機能に障害が生じる症状.ときに失明する.

出典|朝倉書店栄養・生化学辞典について | 情報

食の医学館の解説

りょくないしょう【緑内障】

《どんな病気か?》


 緑内障(りょくないしょう)は、眼球の内側の圧力(眼圧)が高まるために、視神経が害されて、しだいに視野が欠けていく病気です。
 大きく急性緑内障と慢性緑内障とにわかれ、急性緑内障は適切な処置をしないと2、3日で失明してしまいます。
 中高年に多いのは慢性緑内障です。この場合は進行が遅いため、ほとんど自覚症状がなく、発見されにくいのが特徴です。
 老眼後に発症することが多いので、老眼になったら、眼科で緑内障の検査もしてもらうといいでしょう。

《関連する食品》


〈予防に有効なビタミンB12眼圧を下げるCとフラボノイド〉
○栄養成分としての働きから
 緑内障に効果があるのは、ビタミンB12、C、フラボノイドです。視神経の働きを助けるビタミンB12は、緑内障の予防に有効で、アサリ、カキ、レバーに多く含まれています。
 また、ビタミンCやフラボノイドには、コラーゲンの生成を助けて毛細血管を丈夫にする働きがあります。ビタミンCは、ミカン、ネーブルオレンジに、フラボノイドはミカンなどの柑橘類(かんきつるい)や、アンズ、そば粉に多く含まれています。
○注意すべきこと
 ストレス、カフェイン、喫煙は、血流量を低下させるのでよくありません。
 また、糖尿病や高血圧も緑内障を悪化させるもとになります。
 過労やストレスを避けて、規則正しい生活を心がけることがたいせつです。

出典|小学館食の医学館について | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

りょくないしょう【緑内障 glaucoma】

眼圧の上昇と上昇した眼圧による視野等の視機能の障害を特徴とする疾患。瞳孔が青く見えることもあるので青底翳(あおそこひ)とも呼ばれる。40歳以上の人の約1%近くにみられるといわれる。眼圧は,毛様体上皮からの房水産生と前房隅角部(角膜の内側と虹彩が交わる部分)を経ての房水流出のバランスによって決定される。したがって,理論上,房水産生過多ないしは房水流出障害のいずれか,あるいはその両者の合併によって,眼圧上昇が起こりうるが,日常みられる緑内障は,ごくまれな例外を除き,房水流出障害に起因する。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

大辞林 第三版の解説

りょくないしょう【緑内障】

眼圧が上昇して視機能に異常をきたす病気。頭痛・吐き気を伴い、重症では失明する。視力を失った瞳孔の色が青く見えるのでこの名がある。あおそこひ。グラウコーマ。

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

緑内障
りょくないしょう
glaucoma

あおそこひ。眼圧の異常上昇が続いて,そのため視神経がおかされ,眼の機能的あるいは器質的障害が起り,放置すると失明する疾患。多くは眼のちらつき,夜,灯火の周囲に虹のような輪が見えるといった視覚障害と同時に頭痛を伴い,視野が狭くなることもある。血液やリンパの循環障害のほか,素質や強い情動,ストレスの影響の認められる場合がある。緑内障は広隅角緑内障と狭隅角緑内障に分類され,通常,前者には保存的療法 (点眼薬による) ,後者には手術を行う。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

緑内障
りょくないしょう
glaucoma

眼圧が正常値を越えて高い状態が続くと、その高さや持続時間に応じていろいろな程度の特徴ある視神経障害が起こる。この状態を緑内障というが、これは、いわば古典的緑内障である。緑内障は、急性または慢性に進行するが、近年の日本人に関する調査研究により、慢性に経過するタイプの90%以上は眼圧が正常範囲に留まっていることが明らかにされ、新たなタイプの緑内障として世界の注目を浴びた。そして、世界の各地にも、このタイプの多いことが改めて認識されるようになった。このタイプの緑内障は、正常眼圧緑内障とよばれる。また、これらの緑内障は原因不明であることから、すべて原発緑内障とよばれる。緑内障は遺伝病の範囲には入るが、遺伝子や形式は複雑でいまだに解明されてはいない。
 眼圧は眼房水(がんぼうすい)の産生と眼外への流出の量的バランスによって正常の一定レベル(21水銀柱ミリメートル以下)に保たれるもので、ブドウ膜炎、眼内出血、眼内腫瘍などの眼疾患で眼房水の産生が過剰になったり、流出障害が起こると、それに相当して眼圧が上昇し、持続すれば視神経障害が起こり緑内障になる。このように、何らかの眼疾患に続発する緑内障は、続発緑内障とよばれる。アレルギー性結膜炎や鼻炎に頻繁に使用されるステロイド点眼、点鼻剤は1か月以上続けると数%の人に眼圧が著しく上昇し、さらに続けると緑内障になり、非可逆的な視神経障害になるので、注意が要請される。
 このほか、先天型の発達緑内障があるが、これについては牛眼の項目を参照されたい。
 原発緑内障には、眼房水の流出部にあたる前房隅角(ぐうかく)が、開放か、閉塞(へいそく)か、により、(1)原発閉塞隅角緑内障、(2)原発開放隅角緑内障、の二つのタイプに分類される。[岩田和雄]

原発閉塞隅角緑内障

通常毛様体から産出された眼房水は、虹彩の裏面を通って瞳孔(どうこう)から前に流れ出て、前房を充たし、その隅の前房隅角からシュレム管を通り、静脈に排出される。なんらかの原因で瞳孔部で流れがブロックされると、眼房水が虹彩の裏面にたまり、虹彩をドーナツ状に前方にふくらませ、前房隅角を閉塞してしまうので、その閉塞の程度に応じて眼圧が上昇する。急性に高度に起こることが多く、急性閉塞隅角緑内障という。眼痛、頭痛、嘔吐(おうと)などで苦しみ、他疾患と誤診されやすい。前駆症状として、疲労時などに目がかすんだり、電灯のまわりに虹がかかってみえたりすることがあり、安静にすると症状が消える。眼圧上昇で角膜に浮腫(ふしゅ)がくることによる。急性発作時には可及的にすみやかに眼圧下降治療を受けないと、失明またはそれに近い視機能障害を残す。基本的治療法は、虹彩に小さな孔(あな)を開ける虹彩切除で治療せしめ得るが、現在は、外来で、レーザーを用い短時間で実施される。予防的に実施しておけば、発作を防ぐことができるが、数年後に水泡性角膜症となり、角膜移植が必要となることがあり、慎重な適応が要請されている。隅角閉塞が不十分に起こっているときには慢性に経過するが、同じ治療法が施行される。なお、水晶体を剔出(てきしゅつ)し、人工レンズ(眼内レンズ)を挿入する白内障治療手術があり、緑内障治療にも適応される場合がある。半永久的治療が得られるので、近年、白内障がなくとも、初期からその手術がなされる傾向となった。
 瞳孔部のブロックのほかに、解剖学的異常で平坦な虹彩が前方に張り出し、隅角を閉塞する別のタイプがある。これはプラトー虹彩緑内障とよばれる。レーザーで虹彩周辺を焼き縮めて隅角を開放するが、その方法で効果がないときは、水晶体を摘出するなどする。
 閉塞隅角型の緑内障は、統計によると、女性に多く、男性の3倍あり、発生地域としては沖縄に多いことが知られている。[岩田和雄]

原発開放隅角緑内障

慢性に徐々に視神経障害が進行するタイプで、放置すると、20~30年以上の長い経過で失明に近くなる。正常眼圧の範囲(21水銀柱ミリメートル以下)にあっても、眼圧が低いほど進行が緩く、正常範囲を越えた場合はその程度に応じて進行が速くなる。視神経障害は視野が周辺から中心に向かって狭くなるもので、自覚症状なしで進み、視野狭窄(きょうさく)が高度になって、見えるはずのものが見えないことで初めて気付かされるので、これが早期発見を妨げている。日本のある地方の調査で、発見された緑内障の90%の人は自分が緑内障であることを知らないでいたという。
 ヒトには1500万本を越える大量の視神経線維があり、眼に映る映像を脳に送っているが、その視神経線維がいまだ不明の機序で次第に減少し、それによる視野欠損がこの種の緑内障では、徐々に拡大するのが特徴であり、失われた視神経線維が再生することはない。視野欠損の映像は脳に送られないので、欠損が自覚できない。日本人では40歳代で約2%の人が罹患(りかん)し、加齢とともに増加して70歳代以上では8%にもなる。
 現在、点眼による強力な眼圧下降剤が多種類使用可能となり、早期に発見して十分な眼圧下降を保つことができれば、進行はきわめて緩くなり、生涯生活に支障をきたさない程度に抑えることができる。薬だけでは治療が不十分の場合は手術による眼圧下降も必要となる。早期発見が予後を決める重要な鍵をにぎっているので、年1回の成人病検診や眼科専門医の検査を受けることが奨められる。検査は、眼圧検査、視野検査、眼底検査、前房隅角検査、必要に応じてCT、MRI、全身検査など多義にわたるが、コンピュータの介在により効率よく実施される。一度発見されると、生涯にわたり管理が必要となる。[岩田和雄]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内の緑内障の言及

【眼圧】より

…したがって,房水排出能が低下したり房水産生が増加するという病的な状態では,眼圧は上昇する。一般に21mmHg以上の眼圧を高眼圧といい,これに視機能障害の加わったものは緑内障と呼ばれる。その反対に,眼圧の異常に低いものを低眼圧という。…

【白内障】より

…先天白内障の原因としては,妊娠3ヵ月以内の妊婦の風疹,麻疹感染,X線被曝,栄養不良,ステロイド剤の投与などがある。(c)併発白内障 ぶどう膜炎,網膜色素変性症,網膜剝離(はくり),絶対緑内障,眼内腫瘍等の疾患から,二次的に起きるものである。これらの疾患からの毒素が水晶体の代謝を障害し,混濁すると考えられている。…

【光凝固】より

…凝固力や位置の微細なコントロールは不可能であるが,やや広範囲で穏やかな組織反応をもたらすので,主として網膜剝離手術に用いられる。また続発緑内障で毛様体に対して,あるいは光凝固が不可能な進行した増殖性網膜症で眼底に対して試みられることがある。【小林 義治】。…

※「緑内障」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

緑内障の関連キーワードアールテック・ウエノ緑内障(青そこひ)レーザー虹彩切開術慢性閉塞隅角緑内障先天無虹彩(症)緑内障を考える日レーザー光凝固術白内障/緑内障中途視覚障害者血液流入現象ピロカルピン糖尿病網膜症眼部帯状疱疹須田 経宇底翳・内障眼科ドック失明の原因視野狭窄眼圧検査高眼圧症

今日のキーワード

存亡の機

引き続き存在するかここで滅びてしまうかという非常に重大な時。存亡の秋(とき)。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

緑内障の関連情報