睡眠リズム(読み)スイミンリズム

デジタル大辞泉 「睡眠リズム」の意味・読み・例文・類語

すいみん‐リズム【睡眠リズム】

睡眠覚醒が交互に出現すること。体内時計によって制御され、毎日ほぼ同じ時刻に眠くなり、同じ時刻に目が覚める。睡眠・覚醒リズム。→サーカディアンリズム
[補説]睡眠中にノンレム睡眠レム睡眠が交互に出現すること(睡眠サイクル)をいう場合もある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「睡眠リズム」の意味・わかりやすい解説

睡眠リズム
すいみんりずむ

ヒトが眠っている際の、変化しながら繰り返している脳波周期睡眠周期ともいい、広義には睡眠覚醒(かくせい)リズムも同義に扱われることがある。睡眠は、現れる脳波のパターンにしたがって以下の5段階に分けられる。

 第1段階(入眠期) 脳波は、覚醒期にみられるα(アルファ)波にかわって低振幅の徐波が現れ、浅い眠りに入る段階。

 第2段階(軽睡眠期) 高振幅の鋭波と睡眠紡錘波が現れ、軽い眠りに入る段階。睡眠周期のなかでもっとも長く、深い睡眠に入る前段階である。

 第3段階(中等度睡眠期) 高振幅のδ(デルタ)波が現れるがその出現率は50%未満で、深い睡眠の初期の段階。

 第4段階(深睡眠期) 高振幅のδ波の出現率は50%以上で、深い睡眠に陥る段階。

 第5段階(レム睡眠期) 脳波は覚醒期や第1段階に似た覚醒状態に近い段階で、この段階のときに夢をみる。レムという用語の由来でもある急速眼球運動がみられる。

 以上の5段階のうち、レム段階でない第1~4段階の睡眠をノンレム睡眠という。ヒト(成人)の睡眠では睡眠リズムの1周期はおよそ70~120分で、これが一晩に4~5回程度繰り返される。

[編集部]

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