普及版 字通 「睫(漢字)」の読み・字形・画数・意味
睫
13画
(異体字)
12画
[字訓] まつげ・またたく
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(しよう)。は婦人が祭事に奔走する形で、敏捷の意がある。睫を〔説文〕四上にに作り、夾(こう)声。「目の旁(かたは)らの毛なり」とあって、まつげをいう。字はまたにも作るが、「またたく」などの訓から考えると、睫がその義にふさわしい字である。は扇。はげしく動かすもので、の声義をとる字。〔列子、仲尼〕「矢來りて眸子(ぼうし)(瞳)に(い)るも、(まなじり)睫(まじろ)がず」のようにも用いる。は夾声で、すがめの意がある。
[訓義]
1. まつげ。
2. またたく、まじろぐ。
3. すがめ。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕睫 万ツ毛(まつげ)〔名義抄〕睫 マツゲ・マナブタ 〔字鏡集〕睫 マツゲ・ミル・ソバム・マナブタ
[語系]
睫tziap、shiap、・捷dzhiap はみな声近く、の声義を承ける字である。
[熟語]
睫睫▶・睫眸▶・睫毛▶・睫涙▶
[下接語]
盈睫・交睫・乗睫・巣睫・眉睫・蚊睫・目睫・釐睫
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報