(読み)カン

デジタル大辞泉 「瞰」の意味・読み・例文・類語

かん【瞰】[漢字項目]

[音]カン(呉)(漢)
高い所から下を眺める。見おろす。「瞰下鳥瞰俯瞰ふかん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「瞰」の読み・字形・画数・意味


17画

[字音] カン
[字訓] みる

[字形] 形声
声符は敢(かん)。〔広雅、釈詁一〕に「るなり」とあり、遠く望み、また遥かに見おろすことをいう。字はまたに作り、神意をうかがう意であろう。敢は鬯酌(ちようしやく)の象で、酒をそそいで清めること。門でその儀礼をして、神意をうかがったものであろう。うかがうという動作を示すためにが作られ、瞰はその省文とみてよい。

[訓義]
1. みる、うかがう、うかがいみる。
2. 遠くながめる、はるかに見おろす。
3. 魚の眼のように閉じないこと。

[古辞書の訓]
名義抄〕瞰 ノゾム・ミル・ニラム

[語系]
瞰・khamは同声。おそらくもと同字であろう。看khan、(観)kuanもその系統の語。

[熟語]
瞰視瞰望瞰臨
[下接語]
延瞰・下瞰・遐瞰・近瞰・鳥瞰・俯瞰臨瞰

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android