瞻望(読み)センボウ

精選版 日本国語大辞典 「瞻望」の意味・読み・例文・類語

せん‐ぼう‥バウ【瞻望】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「瞻」は見るの意 ) 望み見ること。はるかに仰ぎ見ること。遠く見渡すこと。
    1. [初出の実例]「到対馬嶋浅茅浦舶泊之時不順風経停五箇日於是瞻望物華各陳慟心作歌」(出典万葉集(8C後)一五・三六九七・題詞)
    2. 「旧臣后妃泣く泣く鼎湖の雲を瞻望(センバウ)して」(出典:太平記(14C後)二一)
    3. [その他の文献]〔詩経‐邶風燕燕〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「瞻望」の読み・字形・画数・意味

【瞻望】せんぼう(ばう)

見めぐらし、遠く望む。〔詩、風、燕燕〕之の子于(ここ)に歸(とつ)ぐ く野にる 瞻するもばず 泣涕(きふてい)、雨の如し

字通「瞻」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android