普及版 字通 「瞻」の読み・字形・画数・意味


18画

[字音] セン
[字訓] みる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(せん)。〔説文〕四上に「臨みるなり」とあり、瞻仰瞻望など、遠く遥かに望み、また見めぐらす意がある。〔詩、衛風、淇奥〕「彼の淇奧(きゐく)を瞻るに 竹猗猗(いい)たり」と青く茂る竹を視るという祝頌の発想は、〔万葉〕の「~見る」「見れどかぬ」という魂振りの発想と同質のものである。〔詩〕では「瞻彼~」という定型の発想をとる。

[訓義]
1. みる、みはるかす、みあげる、みおろす、みめぐらす。
2. 贍(せん)と通用することがあり、たる。

[古辞書の訓]
名義抄〕瞻 ミル・マホル・マモル・マハル・ユタカナリ

[語系]
瞻・占tjiamは同声。覘thiamも声義が近い。占・覘は占卜的な意を含む語であり、瞻に呪的な行為としての意味があることは、〔詩〕の「瞻彼~」という発想形式からも知ることができる。

[熟語]
瞻依・瞻逸・瞻・瞻観瞻企瞻窺・瞻瞻敬瞻迎・瞻見瞻顧・瞻察・瞻視・瞻思・瞻侍瞻謝瞻巡瞻徇瞻渉瞻矚・瞻省・瞻送・瞻対・瞻遅瞻眺瞻睇瞻拝・瞻聞瞻眄瞻慕・瞻望瞻奉瞻養・瞻覧・瞻礼・瞻恋瞻弄
[下接語]
歓瞻・観瞻・仰瞻・具瞻・傾瞻・顧瞻・視瞻・眺瞻・傍瞻・民瞻・遥瞻

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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