瞻視(読み)センシ

デジタル大辞泉 「瞻視」の意味・読み・例文・類語

せん‐し【×瞻視】

見ること。見守ること。また、その目つき。
「其かお、其まなじり、其―、其形相、一として情欲に非ざるもの莫く」〈鴎外訳・即興詩人

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「瞻視」の意味・読み・例文・類語

せん‐し【瞻視】

  1. 〘 名詞 〙 見ること。見守ること。また、その目つき。
    1. [初出の実例]「瞻視偏如生、跋扈勢嶷々」(出典:本朝続文粋(1142‐55頃)一・参安楽寺詩〈大江匡房〉)
    2. 「其瞼、其眸、其瞻視(センシ)、其形相、一として情慾に非ざるもの莫く而も猶美しかりき」(出典:即興詩人(1901)〈森鴎外訳〉人火天火)
    3. [その他の文献]〔論語‐堯曰〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「瞻視」の読み・字形・画数・意味

【瞻視】せんし

みる。〔論語、尭曰〕君子は~威ありて猛からず。~君子、其の衣冠を正しくし、其の瞻くして、儼然たり。人みて之れを畏る。斯れ亦た威ありて猛からざるにあらずや。

字通「瞻」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android