矢吹村
やぶきむら
[現在地名]矢吹町中町・本町・曙町・小松・大町・舘沢・滝八幡・北町・善郷内・東郷・大池・一本木・花咲・牡丹平・丸の内・井戸尻・北浦・新町
隈戸川沿岸に位置する。北は矢吹新田村と家続きで、西は岩瀬郡柿ノ内村、南は中畑新田村、東は須乗村。村内を奥州道中が南北に通る。屋吹・野吹・屋葺とも記し、八幡太郎義家が前九年の役の帰途、康平年中(一〇五八―六五)当地に八幡宮を造営し、社殿の屋根を矢柄で葺いたことにより地名が生じたと伝える(白河風土記)。建武三年(一三三六)七月日の石河義光若党屋葺頼道軍忠状(角田石川文書)に石川義光の若党屋葺弥平二頼道の名がみえ、当地が石川氏本宗の所領であったことがうかがえる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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