矢熊村(読み)やぐまむら

日本歴史地名大系 「矢熊村」の解説

矢熊村
やぐまむら

[現在地名]天城湯ヶ島町矢熊

狩野かの川の上流東岸に沿った段丘上に位置する。西対岸は下船原しもふなばら村、北は雲金くもがね村。年未詳大橋海老助宛代官割状(大川家文書)によると天正一八年(一五九〇)伊奈忠次検地があり、「矢熊」の検地高は一一九石余。文禄四年(一五九五)の荒間帳に「狩野之内矢熊村」とあったという(増訂豆州志稿)。延宝五年(一六七七)の「伊豆鏡」によると高一五三石余。領主変遷佐野さの村に同じ。万治三年(一六六〇)の狩野山中五人組帳(大城家文書)には名主のほか二一名・柄在家一名が載る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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