知恵粥(読み)ちえがゆ

精選版 日本国語大辞典 「知恵粥」の意味・読み・例文・類語

ちえ‐がゆ チヱ‥【知恵粥】

〘名〙
日蓮宗信者が法華経全巻を習得したとき、お祝いとして煮る赤小豆(あずき)のかゆ。
※実隆公記‐文亀元年(1501)八月一一日「八月十一日〈略〉今日喝食智恵粥祝著了」
② 陰暦一一月二三日または二四日の大師講のときに食べる小豆のかゆ。枯れた柴を箸とする風習がある。
※俳諧・俳諧新選(1773)四「智恵粥や都の富士にたつ烟〈青蒲〉」
③ 転じて、儒書講読が終わった時などに、祝いとしてふるまわれる小豆(あずき)粥。
四河入海(17C前)一一「智恵粥と云て、書読はててくうやうに、其々の官人どもに宴を賜ぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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