書読(読み)ふみよみ

精選版 日本国語大辞典 「書読」の意味・読み・例文・類語

ふみ‐よみ【書読】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 学問の師。また、広く学問に通じた人。学識者。学者。ふみよみびと。ふみよむひと。
    1. [初出の実例]「則ち菟道稚郎子(うちのわかいらつこ)(フミヨミ)として諸の典籍(ふみ)を王仁(わうにむ)に習て」(出典:日本書紀(720)応神一六年二月(北野本訓))
  3. 平安以降、皇子などの誕生後七日の間、産湯の儀に湯殿の外で漢籍を読むこと。読書(とくしょ)
    1. [初出の実例]「御湯殿の鳴弦(つるうち)や読書(フミヨミ)の博士など、皆大殿にぞ掟て参らせ給へる」(出典:栄花物語(1028‐92頃)浦々の別)
  4. の任にあたる紀伝・明経の博士。
    1. [初出の実例]「男宮におはしませば、ふみよみ式部の大輔、左中弁などいふ博士、大外記などいふ物、明経博士とて」(出典:今鏡(1170)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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