知識の段階(読み)ちしきのだんかい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「知識の段階」の意味・わかりやすい解説

知識の段階
ちしきのだんかい

実証主義哲学の創始者 A.コントによれば,人間の知識は必然的に3つの段階を経て発展する (三段階の法則 loi des trois états) 。神学的,形而上学的,実証的段階がそれである。また社会もこれに対応して軍事的,法律的,産業的段階を経過する。神学的段階 (これはさらにアニミズム,多神教,一神教の三段階に細分される) では,人は万物の背後に人間に類似したある意志を想定し,その究極的な意志を追求するのであるが,形而上学的段階にいたると意志の代りに抽象的な原因や力が求められる。しかし実証的段階ではそのような絶対的知識の幻想は捨てられ,科学的実証的研究によって正しい知識が獲得されるという。

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