日本歴史地名大系 「石倉城跡」の解説 石倉城跡いしくらじようあと 群馬県:前橋市内藤分村石倉城跡[現在地名]前橋市石倉町利根川対岸に厩橋(前橋)城跡がある。利根川崖端に本丸を置き、半同心円状に四郭が築かれていた。永禄八年(一五六五)頃武田信玄により、厩橋にいた上杉謙信の押えとして築かれたと思われる。「上州故城塁記」に「信玄西上州を攻取りし時、高崎の繋として厩橋を押へん為に之を築き」とある。その後厩橋城代北条(きたじよう)高広が奪ったが、すぐ信玄に奪回された。元亀二年(一五七一)末に謙信は西上州進出を策し、利根川を越えて植野(うえの)に布陣した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報