石川林四郎(読み)イシカワ リンシロウ

20世紀日本人名事典 「石川林四郎」の解説

石川 林四郎
イシカワ リンシロウ

明治〜昭和期の英語英文学者 東京文理科大学教授



生年
明治12(1879)年12月

没年
昭和14(1939)年8月31日

出生地
栃木県

学歴〔年〕
東京帝国大学英文科卒

経歴
東大在学中、小泉八雲の指導を受け、語学に堪能で、名通訳と呼ばれた。東京高等師範学校講師、第六高等学校教授を経て東京高師教授となった。昭和4年大学制制定と共に東京文理科大学教授(英語学、英文学)。その間、アメリカ、イギリスに2回留学。大正12年英語教授研究所(ハロルド・パーマー所長)企画に参加、所長を補佐して日本の英語教育の改善振興に尽力した。パーマー帰国後、同研究所長に就任、口頭直接教授法の普及にに努めた。また雑誌「英語の研究と教授」を主宰し、後進を指導した。著書に「英文学に現はれたる花の研究」「英語教育の理論と実際」などがあり、この他コンサイス英和辞典、同和英辞典の編集に当たった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「石川林四郎」の解説

石川林四郎 いしかわ-りんしろう

1879-1939 明治-昭和時代前期の英語学者。
明治12年12月生まれ。東京帝大在学中,小泉八雲にまなぶ。六高教授,東京高師教授をへて昭和4年東京文理大教授。英語教授研究所で所長のH.E.パーマーを補佐してそのオーラル-メソッド(口頭教授法)をひろめた。「最新コンサイス英和辞典」などの編集主幹。昭和14年8月31日死去。61歳。栃木県出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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