日本歴史地名大系 「石徹白大師堂」の解説 石徹白大師堂いとしろたいしどう 岐阜県:郡上郡白鳥町中石徹白村石徹白大師堂[現在地名]白鳥町石徹白 中在所石徹白川支流の前(まえ)川に注ぐ根后(ねいご)谷と扇(おうぎ)谷の合流地の尾根上に所在する。同所は祠山(ほこらやま)とよばれ、聖地の一画。現在大師講(加入一〇一軒)が所有。大師講は特定の寺院と本末関係をもたない。しいてあげれば「総申し」(法要)の導師を勤める威徳(いとく)寺と、本尊虚空蔵菩薩像寄進伝承の関係から天台宗中尊(ちゆうそん)寺(現岩手県西磐井郡平泉町)との関係が深い。明治の神仏分離に際し、社人を離れて帰農し仏教徒の道を選んだ住民が、白山中居(はくさんちゆうきよ)神社の仏像・仏具類を移して安置したことに始まり、寺院としての歴史は浅い。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報