石枕村(読み)いしまくらむら

日本歴史地名大系 「石枕村」の解説

石枕村
いしまくらむら

[現在地名]江南市石枕

山王さんのう村の南にあり、北西を石枕川(青木川)が流れ、本郷は村の西にあった(天保村絵図)。今川了俊の「二言抄」の奥書に「享徳二年癸酉八月二日下着於尾州丹羽郡稲木庄岩枕郷吉祥庵」、年代不詳の久我家領目録(久我文書)に「尾張国石枕庄」とみえる。

「徇行記」によれば、概高九八石余で肥田孫三郎の知行地。畑二二町六反七畝余、新田四石五斗余。「沙地故ニ茶桑モアリ」という。「寛文覚書」に戸数一四、人数八四とあり、善師野ぜんじの宿(現犬山市)へ寄付人馬を出し、将軍上洛・朝鮮通信使の通行にも人馬を出した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android