石浦駅(読み)いしうらのえき

日本歴史地名大系 「石浦駅」の解説

石浦駅
いしうらのえき

東山道飛騨支路の最後の駅家。「延喜式」兵部省によれば駅馬は五疋で、令の規定どおりである。伝馬大野郡に五疋とする。飛騨国の三駅のうち「延喜式」の段階で大野郡に属するのは当駅のみで、他の二駅は貞観一二年(八七〇)に建置された益田ました郡に属する。しかし益田郡の伝馬は記されていない。したがってこの大野郡の伝馬が、管内の当駅のみにかかるものなのか、あるいは三駅全体にかかるものなのかは判然としない。飛騨支路は上留かみつとまり駅に比定される現益田萩原はぎわら上呂じようろを出たあとそのまま北上し、くらい山とふな山の山間の位山峠・苅安かりやす峠を越えてみや川筋に出る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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