石灰質堆積物(読み)せっかいしつたいせきぶつ(その他表記)calcareous sediment

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「石灰質堆積物」の意味・わかりやすい解説

石灰質堆積物
せっかいしつたいせきぶつ
calcareous sediment

生物遺骸に由来する炭酸カルシウムを主とする堆積物。おもな生物は,沿岸域ではサンゴ貝類棘皮動物,深海の石灰質堆積物の例としては有孔虫類翼足類,石灰質ナンノプランクトンを多く含む軟泥などがある。生産量の多い赤道海域と,陸源物質の流入が少ない乾燥帯で炭酸カルシウムの濃度が高くなる傾向がある。4000m以深に存在する炭酸塩補償深度 CCD以深では消失する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android