石狩油田(読み)いしかりゆでん

日本歴史地名大系 「石狩油田」の解説

石狩油田
いしかりゆでん

市域北東端の丘陵にあった油田。古くは一八五八年(安政五年)に幕府箱館奉行石狩詰の荒井金助が発見している(石狩町誌)。明治一二年(一八七九)島倉仁之助が手掘井で採油したが事業中止、石川善七郎の借地開坑を経て、同二二年北海道鉱山会社に譲渡された(鉱山略記)。同三六年インターナショナル・オイル・コンパニー(横浜)が油田開発に進出、同年六月五の沢ごのさわに綱式第一号を開掘、深度三二七メートルで大噴出し以後採油が盛んとなった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android