日本歴史地名大系 「石観音堂」の解説 石観音堂いしかんのんどう 神奈川県:川崎市川崎区大師河原村石観音堂[現在地名]川崎区観音二丁目旧大師河原(だいしがわら)村の東、字遠藤野(えんどうの)にある。江戸時代には川中島(かわなかじま)村平間(へいげん)寺(川崎大師)とともに庶民の信仰を集めた観音堂。本尊石造如意輪観音。寛文五年(一六六五)天台宗明長(みようちよう)寺の僧弁融の開基。貞享元年(一六八四)七月に平間寺門前に建立の道標には「石観音道 従是七町」の銘があり、近世初期すでに参詣者を集めていたらしい。「江戸名所図会」によれば平間寺から七町ばかり南にあり、毎月一七日道俗通夜参籠をするという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by