石鍼(読み)いしばり

精選版 日本国語大辞典 「石鍼」の意味・読み・例文・類語

いし‐ばり【石鍼・&JISECFB;・石針】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 中国鍼術(しんじゅつ)で用いる、石で作った鍼(はり)。焼いて患部に刺し、療治する。また、その療治。
    1. [初出の実例]「はやりにする石ぞ。もとは石の性がつようて針にもしたぞ。石針と云て、たてたぞ」(出典史記抄(1477)三)
  3. ( ━する ) 寒気などが骨身にまでしみること。また、他人の教え、忠告、思いやりなどが心を強く打つこと。
    1. [初出の実例]「一言に寄て筋骨(すぢぼね)に石針(イシバリ)するがごとし」(出典:俳諧・青根が峯(1698)俳諧自讚之論)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android