石馬(読み)せきば

精選版 日本国語大辞典 「石馬」の意味・読み・例文・類語

せき‐ば【石馬】

〘名〙 石で造った馬。中国古来、多く墓前に並べた。
太平記(14C後)九「懸勇於石馬之汗。所憑累代帰依之家運也」 〔西京雑記‐巻五〕

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デジタル大辞泉 「石馬」の意味・読み・例文・類語

せき‐ば【石馬】

石製のうま。→石人せきじん石馬

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普及版 字通 「石馬」の読み・字形・画数・意味

【石馬】せきば

墓道の石刻の馬。唐・杜甫〔玉華宮〕詩 美人土と爲る 況(いは)んや乃ち(ふんたい)の假(か)をや 當時、金輿に侍せるは 故物、獨り石馬

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世界大百科事典(旧版)内の石馬の言及

【石人石馬】より

…分布は九州北半に集中し,福岡県に岩戸山古墳など3ヵ所,熊本県にチブサン古墳など9ヵ所,大分県に臼塚古墳など2ヵ所がある。ほかに鳥取県石馬ヶ谷(いしうまがたに)古墳にある石馬(角セン安山岩製)を,特例としてこのうちにふくめる。 《筑後国風土記》には,筑紫君磐井(いわい)が生前に作った墓について,石人・石盾各60枚を交互に立てならべて四面をとりまくこと,また墓の北東に設けた別区にも石人を配置し,役人が立っている前方に盗人が裸で地に伏して,盗んだ石猪4頭がそばにある情景をあらわすほか,石馬3疋,石殿3間,石蔵2間もあるなどと記している。…

※「石馬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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