砂ゼロアサリ(読み)すなぜろあさり

知恵蔵mini 「砂ゼロアサリ」の解説

砂ゼロアサリ

干潟などの砂地ではなく、陸上水槽などを用いて養殖されるアサリ通称。福岡市が同市の漁協に委託して養殖実験を行っている。無菌化した海水が入った水槽でアサリを産卵させ、ふ化した種苗(幼生)を4カ月ほどかけて約1ミリメートルの稚貝に育てる。その後、水槽の海水を、プランクトンを含んだ通常の海水に替え、稚貝が約半年間で1センチメートルほどになったら、かごに入れて博多湾内のいかだにつるして更に成長させる。同アサリは2017年秋には試験的に販売できる見通しである。

(2017-1-11)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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