破戒無慙(読み)ハカイムザン

精選版 日本国語大辞典 「破戒無慙」の意味・読み・例文・類語

はかい‐むざん【破戒無慙】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )( 「慙」は恥じる意 ) 仏語。戒律を破りながら心に恥じないこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「件二人破戒無慙之僧也」(出典:中右記‐保安元年(1120)二月一二日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

四字熟語を知る辞典 「破戒無慙」の解説

破戒無慙

戒律を破っておきながら、少しも心に恥じないこと。

[活用] ―な・―の・―なる。

[使用例] 破戒そのことを責めるのではない、彼らの破戒無慙を責めるのである[唐木順三*応仁四話|1965]

[解説] 仏教語。「破戒」は戒律を破ること。「慙」は恥じる意で、「無慙」は罪を犯しながら恥じないこと。

出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android