日本歴史地名大系 「硴江村」の解説 硴江村かきえむら 大分県:臼杵市硴江村[現在地名]臼杵市諏訪(すわ) 硴江・鬼塚(おにづか)・津留(つる)・若葉(わかば)平岡(ひらおか)村の北、臼杵川河口左岸に位置し、臼杵湾岸に東面する。東は大浜(おおはま)村。「臼杵小鑑」は磯江と記す。慶長二年(一五九七)の臼杵庄検地帳写(渡辺家文書)に村名がみえ、高三八石余、うち田方二三石余・畑方一五石余、村位は下。同一一年の惣御高頭御帳では田井村組に属し同高、村役人に作右衛門を記す。寛永一一年(一六三四)の郷村高付帳(臼杵藩政史料)では井村組に所属、のち大野組に属した(万用集)。 硴江村かきのえむら 熊本県:下益城郡富合町硴江村[現在地名]富合町硴江北に浜戸(はまど)川(廻江川)、西に緑川、南に潤(うるう)川が流れる。東は志々水(しじみず)村、北は莎崎(こうざき)村・菰江(こものえ)村に接する。地名が示すように元来は臨海の地で、地形も大きく変化したと考えられる。大永八年(一五二八)の銘をもつ板碑がある。慶長国絵図に村名がみえ、正保郷帳によると「硴ノ江村」として高二五〇石六斗余、うち田方二三九石八斗余・畠方一〇石八斗余。肥後領高人畜家数船数調(永青文庫蔵)に舟数一二(うち漁舟六)・水夫一八とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by