六訂版 家庭医学大全科 「磁性アタッチメント」の解説
磁性アタッチメント
じせいアタッチメント
Magnetic attachment
(歯と歯肉の病気)
磁性アタッチメントとは
磁性アタッチメントとは、磁石の力を利用して入れ歯を
利点と欠点
普通の入れ歯は、あごの形や歯の位置の状態によってがたつきやすくなったり、長く使用することによって、バネなどが変形してしまうことがあります。これに対して磁性アタッチメントには、
①長期間の使用においても壊れにくく維持力が失われない。
②キーパーの厚さや磁石とキーパーとの間隔を変えることで、維持力のコントロールが確実かつ簡単にできる。
③どの方向からも入れ歯を出し入れできる。
④見た目がよい。
⑤できあがった入れ歯は複雑な形ではないので、取り扱いが簡単である。
⑥入れ歯を取り外す時に歯に余分な力がかかりにくい。
などの利点があります。
欠点としては、
①磁石を入れるためのスペースが義歯に必要であり、義歯床が薄くなると
②義歯の下に歯の根があるため、むし歯や
などがあげられます。
羽村 章
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報