(読み)バン

デジタル大辞泉 「磐」の意味・読み・例文・類語

ばん【磐】[漢字項目]

人名用漢字] [音]バン(呉) [訓]いわ
平らで大きな岩。「磐石ばんじゃく/岩磐・落磐
磐城いわき国。「磐州常磐じょうばん
[補説]1は「」と通用する。
難読常磐ときわ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「磐」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 15画

[字音] バン
[字訓] いわ・いわお

[字形] 形声
声符は般(はん)。般は盤の初文。平らかで円く大きな器で、そのような形状の岩石を磐という。〔文選、海の賦、李善注〕に引く〔声類〕に「大磐石なり」とみえ、〔易、漸、注〕に「山石の安きなり」という。古い字書にはみえない字である。盤と通用する。

[訓義]
1. いわ、いわお、大きな石。
2. 盤と通じ、わだかまる、大きい、たちもとおる。

[古辞書の訓]
和名抄〕磐 以波(いは)。日本紀私記に云ふ、千人引くの磐石、知比乃以之(ちびきのいし) 〔名義抄〕磐 イハ・タノ(シ)ミ・オホイシ・チヒキノイシ/常磐堅磐 トキハカキハ

[語系]
磐・般・盤・buanは同声。みな円くめぐらす意がある。それで磐桓をまた盤桓・槃桓・般桓としるすことがある。蟠buanも同声。その義に通用する。*語彙は盤字条参照。

[熟語]
磐紆・磐・磐桓磐互磐峙・磐石・磐磐辟
[下接語]
石磐

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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