磐石(読み)バンジャク

デジタル大辞泉 「磐石」の意味・読み・例文・類語

ばん‐じゃく【×磐石/盤石】

重く大きな石。いわお。
堅固でしっかりしていてびくともしないこと。「―の基礎を築く」「―の地位
[類語](1岩石巨岩岩根奇岩岩壁大石・奇岩怪石・一枚岩岩肌/(2堅い確り揺るぎない強固堅固けんご牢固ろうこ金城鉄壁きんじょうてっぺき

ばん‐せき【×磐石】

ばんじゃく(磐石)」に同じ。
宗社を鞏固にして、―の計を為したまえり」〈露伴運命

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精選版 日本国語大辞典 「磐石」の意味・読み・例文・類語

ばん‐じゃく【磐石・盤石】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大きな石。大きな岩。いわお。
    1. [初出の実例]「妃啓曰。殿下恩深。庸妾侍寝常思千秋万歳。如磐石大岳」(出典聖徳太子伝暦(917頃か)上)
    2. 「差覗きて見れば、下は四十丈許りなるばんじゃくなり」(出典:義経記(室町中か)五)
    3. [その他の文献]〔穆天子伝‐巻一〕
  3. ( 形動ナリ・タリ ) 非常に堅固なこと。しっかりしてゆるぎないこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「世子盤石、股肱良哉」(出典:性霊集‐六(835頃)弘仁太上奉為桓武皇帝講御札法花経達一首)
    2. 「楠が名は磐石(バンジャク)と堅(かため)たる」(出典:浄瑠璃・心霊矢口渡(1770)一)
    3. [その他の文献]〔漢書‐文帝紀〕

ばん‐せき【磐石】

  1. 〘 名詞 〙ばんじゃく(磐石)

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普及版 字通 「磐石」の読み・字形・画数・意味

【盤石】ばんせき・ばんじやく

磐石。唐・王維〔戯れに盤石に題す〕詩 れむべし、盤石の泉水に臨むを 復(ま)た垂楊の酒盃を拂ふ

字通「盤」の項目を見る


【磐石】ばんせき・ばんじやく

大きな岩。堅固にたとえる。〔韓非子顕学〕磐石(不耕の地)千里なるも、富と謂ふべからず。象人人形)百なるも、強と謂ふべからず。

字通「磐」の項目を見る

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