(読み)がい

普及版 字通 「磑」の読み・字形・画数・意味


15画

[字音] ガイ
[字訓] いしうす

[説文解字]

[字形] 形声
声符は豈(がい)。〔説文九下に「(ま)なり」、また前条に「石磑なり」とある。(磨)の初文。豈は石臼(ひ)くときの音をとるもので、擬声語である。

[訓義]
1. いしうす、ひきうす、すりうす。
2. 高くつむ、かたい。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕磑 加良宇須(からうす) 〔和名抄〕磑 須利宇須(すりうす) 〔名義抄〕磑 カラウス・スリウス・トグ・ミガク 〔字鏡集〕磑 スル・スリウス・カラウス・トグ・スズリ・カタキイシ・ミガク

[熟語]
磑磑磑牛磑船・磑茶磑碾
[下接語]
水磑・井磑・石磑・茶磑・転磑・碾磑

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【碾磑】より

…脱穀用のつき臼と製粉用のすり臼の総称で,動力には水車が使われた。すでに漢代の文献に水を利用した碓,磨の類が現れるが,唐・宋時代に碾磑の成語が広く使用され,元・明以降には古語となった。その語義を説くものとして〈養老令〉の平安初期の注〈令釈〉は〈水碓(みずからうす)也。…

【農具】より

…唐代のころから小麦が麦類の中心となった。穀物類の中で小麦の製粉はとくに微粒子の麵(めん)(パウダー)にする必要があるので,小麦の普及につれて磑(がい)(磨ともいう。すりうす)も普及してきた。…

※「磑」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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