デジタル大辞泉 「磨り粉」の意味・読み・例文・類語 すり‐こ【▽磨り粉】 米をすり砕いて粉にしたもの。湯で溶いて、乳児に乳の代わりとして与えた。「夜ふけて、この子泣きやまねば…―に地黄煎ぢわうせん入れて焼たきかへし」〈浮・胸算用・三〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「磨り粉」の意味・読み・例文・類語 すり‐こ【磨粉・摺粉】 〘 名詞 〙 米をすりばちですりくだいて粉にしたもの。湯で溶いて、乳児に母乳の代わりとして与えた。江戸時代には、火にかけて、汁飴(しるあめ)を加え甘味をつけて吸わせた。[初出の実例]「大井川といふ渡あり。水の、世の常ならず、すりこなどを、濃くて流したらむやうに、白き水、早く流れたり」(出典:更級日記(1059頃))「此子泣やまねば、となりのかかたちといよりて、摺粉(スリコ)に地黄煎入て焼(たき)かへし」(出典:浮世草子・世間胸算用(1692)三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例