普及版 字通 「磬(漢字)」の読み・字形・画数・意味
磬
16画
(異体字)
11画
[字訓] うちいし
[説文解字]
[甲骨文]
[字形] 形声
声符は(けい)。声は磬の象形でその初文。これを鼓(う)つ形は、その石は磬。〔説文〕九下に「樂石なり」とし、「は(きよ)に縣(か)くるの形に象る。殳(しゆ)は之れをつなり」といい、重文として声の字を録する。〔詩、商頌、那〕に「に和し且つなるは、我が磬聲に依る」とあって、磬は神人相和する楽に用いる。
[訓義]
1. うちいし、けい。
2. けいをうつ音。
3. 磬の形のように腰を折る、磬折。
4. 磬のように懸ける、くびる。
5. ・と通じ、つきる。
6. 磬控は馬を扱う。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕磬 宇知奈良之(うちならし)〔名義抄〕磬 ツキヌ・コトゴトク・シツカニ・ウチナ(ラ)シ 〔立〕磬 ウチナラシ・マウス・ウチイシ・ツクス・ツク
[声系]
磬はまたに作り、がその初文。〔説文〕に声として謦・・馨・聲(声)など六字を収める。もと磬声の高くすんだ音をとるものであろう。
[語系]
磬・khyengは同声。は〔説文〕五下に「中、なり」と訓し、字は缶に従って缶器、また楽器にも用いた。khyengは同声。〔説文〕七下に「なり」と訓し、空の意はと通用の義であろう。
[熟語]
磬▶・磬▶・磬管▶・磬虚▶・磬▶・磬県▶・磬控▶・磬錯▶・磬師▶・磬鐘▶・磬色▶・磬石▶・磬折▶
[下接語]
玉磬・撃磬・県磬・石磬・飯磬・風磬・編磬・梵磬・幽磬
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報