磯壁遺跡(読み)いそかべいせき

日本歴史地名大系 「磯壁遺跡」の解説

磯壁遺跡
いそかべいせき

[現在地名]香芝町磯壁五丁目・七丁目、當麻町大字加守

二上山東麓の扇状地上、東北に傾斜した高台上に位置。標高八〇―九〇メートルの広範囲の土地から縄文土器弥生土器土師器須恵器などの土器片や石鏃・石匙・石錐などのサヌカイト(讃岐石)製の石器や、石棒・敲石などの安山岩質の石器類が採集されている。縄文土器には口縁部に爪形文を施した前期とみられるものも含まれるが、磨消縄文や波状沈線文を施した後期・晩期のものが多く、中期のものはみられない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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