20世紀日本人名事典 「磯田長秋」の解説
磯田 長秋
イソダ チョウシュウ
明治〜昭和期の日本画家
- 生年
- 明治13(1880)年5月5日
- 没年
- 昭和22(1947)年10月25日
- 出生地
- 東京市日本橋区新和泉町
- 本名
- 磯田 孫三郎
- 旧姓(旧名)
- 内田
- 経歴
- 明治22年磯田家の養子となる。初め狩野派の芝永章につき、のち小堀鞆音に師事、土佐派を学ぶ。31年鞆音同門の安田靫彦らと紫紅会を結成、33年今村紫江の参加に際して紅児会と改称し、歴史画の研究を進める。また35年結成の歴史風俗画研究会に参加し、同展で受賞を重ねた。40年第1回文展に「楠正成」が入選、同年国画玉成会に参加、その後文展で大正元年、2年と褒状、4年3等賞を受賞し、15年帝展委員となった。また12年革新日本画会設立に幹事として参画。歴史人物画、特に合戦図を得意とし、作品に「陸奥霊山によれる北畠頭家」「明治神宮造営史大絵巻物二七題」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報