社仁井田村(読み)やしろにいだむら

日本歴史地名大系 「社仁井田村」の解説

社仁井田村
やしろにいだむら

[現在地名]表郷村社田やしろだ

社川中流域にあり、南と西は番沢ばんざわ村、北は高萩たかはぎ新田村、東はみや村。久安六年(一一五〇)八月二一日の右衛門大尉源某宛行状案(上遠野文書)に「預行 処領事 在陸奥国白河領内、社・金山、右件両村、以平正光為預所職、為令執行領務、所補任也」とあるのが社の初見で、正光は保延四年(一一三八)一〇月二六日の陸奥国司庁宣案(同文書)で左大臣源有仁家領岩瀬庄の立券を命ぜられた岩瀬郡司小山政光と思われる。小山政光は結城朝光の父である。中世には上社・下社・前社まえやしろ村・新田にいだ村などがみえ、康永二年(一三四三)と推定される一一月二八日の結城親朝譲状案(伊勢結城文書)に「陸奥国白河庄□□郷金山・上社・下社・屋森・小松」とあり、白河庄内の所領等が子息朝常に譲与されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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