社会福祉振興・試験センター(読み)しゃかいふくししんこうしけんせんたー

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

社会福祉振興・試験センター
しゃかいふくししんこうしけんせんたー

社会福祉事業に関する調査研究・啓発や宣伝活動を通じた、民間社会福祉事業の推進を目的に設立された公益財団法人。英語名称はCenter of Social Welfare Promotion and National Examination。国家資格である社会福祉士介護福祉士精神保健福祉士国家試験および登録事務を行う指定機関で、介護支援専門員実務研修受講試験の問題作成や、合格基準の設定に関する業務を地方自治体から受託している。このほか、保険事業(社会福祉施設従事者相互保険、団体信用生命保険)、債務保証事業、社会福祉人材養成のための研修事業などを行っている。本部所在地は東京都渋谷区渋谷。

 1946年(昭和21)に厚生省(現、厚生労働省所管の財団法人社会振興会として設立され、その後、1957年に財団法人社会福祉調査会に改称した。1988年には財団法人社会福祉振興・試験センターに改称し、この年に社会福祉士と介護福祉士の国家試験指定試験機関、指定登録機関となった。さらに、1998年(平成10)に精神保健福祉士国家試験の試験機関と登録機関として指定された。また、2006年(平成18)には、介護支援専門員実務研修受講試験の登録試験問題作成機関として指定されている。2012年に公益法人制度改革のため、厚生労働省所管の団体から公益財団法人へと移行した。

[編集部 2016年6月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android