デジタル大辞泉
「啓発」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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けい‐はつ【啓発】
- 〘 名詞 〙 ( 「論語‐述而」の「不レ憤不レ啓、不レ悱不レ発」から ) 人を教え導き、目を開かせて、より高い知性や理解を与えること。また、一般の人が気づかないような点について、専門の観点から教えること。開発。啓蒙(けいもう)。
- [初出の実例]「聖人の教化をするは賢人を待て啓発す」(出典:応永本論語抄(1420)先進第十一)
- 「世界の中にすでに歌のたねがあり、それに心が感じ働くことにおいて歌が生ずるといふ説き方に、私は思ひまうけぬ啓発をうけた」(出典:宗祇私語(1965)〈唐木順三〉)
- [その他の文献]〔班固‐典引〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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啓発
人が気づかずにいるところを教え示して、より高い認識・理解に導くこと。
[使用例] 私は成るべく彼女の趣味を啓発するように、ちょっとした買物をするのにも自分一人では極めないで、彼女の意見を云わせるようにし[谷崎潤一郎*痴人の愛|1924~25]
[由来] 「[論語]―述而」に出て来る、孔子のことばから。「憤せざれば啓せず、悱せざれば発せず(理解できないでいらいらしているくらいでないと、ヒントはあげないし、なんとか理解できてもうまくそれを表現できずに苦しんでいるようでなければ、はっきりと教えることはしない)」とあります。「啓」は、理解に向けて導くこと、「発」は、はっきりと理解させること。ここから、「啓発」ということばが生まれました。
出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報
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普及版 字通
「啓発」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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