祖母島村
うばしまむら
[現在地名]渋川市祖母島
吾妻川右岸の川島村北西に位置する。天正一〇年(一五八二)六月二二日の北条家禁制(福島文書)が「うば嶋」郷などに下されている。寛文郷帳では田方三七石余・畑方三七八石余、幕府領。三国街道は東方杢ヶ橋関で吾妻川を北岸に渡るが、増水などで渡河不可能なときは南岸脇往還を西に進み、吾妻郡の長須橋(現吾妻町)で渡河した。当村に口留番所が置かれて番役を勤めた(天和二年「御関所由緒書写」佐藤文書)。天明三年(一七八三)の浅間焼けでは一軒が流失、一人が流死したが(同四年「浅間山津波実記」富沢家蔵)、番所は無事であった(同三年「泥流利根川流下絵図」大山家蔵)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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