神子村(読み)こうしむら

日本歴史地名大系 「神子村」の解説

神子村
こうしむら

[現在地名]鶴田町神子

鶴田郷鶴田村の西、南流する川内せんだい川両岸にある。同川は当村南部で向きを変え西へ流れ、高嶺たかみね川・中間なかま川・柳野やなぎの川が北から合流する。鶴田郷に属した。文禄四年(一五九五)北郷長千代丸(忠能)けどう院が与えられた(北郷氏系図)。御秘文雑集(都城島津家文書)所収の慶長三年(一五九八)一月二六日のものとされる知行目録では神子の高五七六石余。寛文四年(一六六四)の郡村高辻帳では高五七六石余。「三州御治世要覧」では延享(一七四四―四八)頃の高五九一石余。旧高旧領取調帳では高九九九石余。鶴田郷のうち当村のみは佐志島津家の私領とされた(鶴田町史)。ただし近世後期の私領高等取調帳では、佐志島津家領のうちに当村名は記されていない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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