神崎恵舞(読み)カンザキ エン

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「神崎恵舞」の解説

神崎 恵舞
カンザキ エン


職業
日本舞踊家

専門
地唄舞

肩書
神崎流創始者

本名
神崎 えん

生年月日
明治7年

出生地
大阪府 北新地

経歴
山村流名手であった母佐藤くにに舞を習い、11歳で大阪北陽の舞妓となった。くにの没後、母が経営していた料亭を伝法家と改称して女将となった。母の山村流に独特の個性を生かした芸風で、昭和初期、妹樋田千穂が経営する待合田中家(東京・新橋)に出稽古、6代目尾上梅幸や6代目尾上菊五郎らに実力を認められた。昭和12年7代目坂東三津五郎らの世話で地唄舞・神崎流を興した。母の血を継ぐ名手で「雪」「黒髪」「葵の上」「ぐち」など絶品といわれた。妹の千穂は伊藤博文に寵を受けた。

没年月日
昭和25年 1月1日 (1950年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「神崎恵舞」の解説

神崎 恵舞
カンザキ エン

昭和期の日本舞踊家 神崎流創始者。



生年
明治7年(1874年)

没年
昭和25(1950)年1月1日

出生地
大阪・北新地

本名
神崎 えん

経歴
山村流の名手であった母佐藤くにに舞を習い、11歳で大阪北陽の舞妓となった。くにの没後、母が経営していた料亭を伝法家と改称して女将となった。母の山村流に独特の個性を生かした芸風で、昭和初期、妹樋田千穂が経営する待合田中家(東京・新橋)に出稽古、6代目尾上梅幸や6代目尾上菊五郎らに実力を認められた。昭和12年7代目坂東三津五郎らの世話で地唄舞・神崎流を興した。母の血を継ぐ名手で「雪」「黒髪」「葵の上」「ぐち」など絶品といわれた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「神崎恵舞」の解説

神崎恵舞 かんざき-えん

1874-1950 明治-昭和時代の舞踊家。
明治7年生まれ。山村,花柳,藤間各流の舞踊に通じた母にならう。母の経営していた大阪北新地の茶屋伝法家をついだが,東京新橋の料亭田中家の女将であった身内の樋田千穂をたよって上京。昭和12年7代坂東三津五郎の推挙で地唄舞神崎流をおこした。昭和25年1月7日死去。76歳。大阪出身。本名はえん。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android