神拝村
かんばいむら
[現在地名]西条市神拝
南は加茂川北岸から北は燧灘海岸に至る東西二町、南北二一町の村。中央に西条陣屋が設置されたから、村は南北に分断された。天保一三年(一八四二)の「西条誌」によれば、五月晦日の夜、石鎚山頂(一九八二メートル)付近で通夜した参拝人たちが、暁近く松明を持って、石鎚の神を祀る弥山を目指して登攀する。参拝できなかった近村の人たちは、当村に集合して松明が登頂するのを望見し、石鎚の神を遥拝した。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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